出光の大規模な新株発行
こんにちは!今僕が注目している、出光の問題。
昭和シェル石油との合併について経営陣側と創業家側が争っています。
この合併を創業家側は強く反対しているのですが、その反対を乗り越え経営陣側は一年以上も努力をしています。
しかし解決の糸口が見えない経営陣はなんと大規模な新株発行によって創業家が保有する議決権比率を下げようという強行に出たのです!
いやはやこれは…。
かなり好戦的な行為ですね。会社の将来を決める大事な事項なのに、新株発行で議決権比率を下げるということで可決させようとするとは…。
創業家側が保有する株は33.92%で、重要な決定を否決できる3分の1強を握っている。
これにより合併は否決されていました。
そこで経営陣側が7/3に突如公募増資を実施!しかも報道陣には直前までこの詳細を明かしていなかったとのこと…当日の昼過ぎに、海外高機能事業の対応について、という資料を夕刻に配布すると伝えていたそうです。ひどい…
これが成功すれば創業家側の株は26%程度に下がるわけですが、増資することで一株あたりの価値は下がるのです。株主には不利益になりかねません。それなのに可決したい一心でこんな強行に出るなんて!それに支配権維持を主目的とした新株発行は不公正発行になる場合があるんですよ…。
創業家側は株式発行の差止めの仮処分を申し立てる方針と発表しています。
でも今回は公募増資であるため、形式的には不公正発行としての差止めは困難なのではないかと。しかし会社支配権を巡る対立が存在することが明らかであることから、一概にも言えない。
うーん、僕としてはやっぱり創業家に頑張って欲しいですね。
まぁ合併どうのこうのは置いといて、そんなやり方で会社の将来を決めようということが許せないです!しかも不正になるかならないかのギリギリのところを行こうとしているところとか、汚いと思いました。